前回、「目的の定義」をテーマとしました。さて、今回は、次のフェーズである「ビジョンの明確化」のポイントに触れていきたいと思います。
上記のスライドもご用意しましたが、以下で補足していきます。まず、本投稿でのビジョンは「目的に紐づいた将来像」という意味合いです。
まず、このタイミングで何故、ビジョンを描かなければいけないかというと、進む方向の認識を持ち続けるために重要だからです。
特に複数人のチームでの取り組みだとなおさら重要です。第3回の投稿でも少し触れましたが、新規価値を創出する際、前例なしで情報や考え方が複雑である場合が多く、進捗過程での計画差異や不測の事態が生じやすいです。結果として、各種計画の見直し(手段等)が迫られます。そんなとき、進む方向の認識を持ち続けるための「共通の道しるべ(ビジョン)」を持っていないと、各種計画を見直ししていくなかで、チームの認識に齟齬が生じはじめます。認識齟齬のある状態で、チームの議論を重ねても、適切に計画を見直すことはできず、状況が更に苦しくなる負のスパイラルに陥るでしょう。恐らく、議論の過程で認識齟齬は広がるばかりです。
・・・とはいっても、ビジョンを描くことが難しいことは事実です。そこで、個人的なポイントとしては、以下を意識しております。
・確かなビジョンを描こうとしない、確かでなくとも描く
・イメージ図で描く、ポイントだけを落とし込む
・進捗状況によって、適宜見直していく前提
完璧でなくともよい/ポイントだけでよい/後から見直してもよい・・・という心もちで描いていくと、案外、かたちになっていくと思います。なお、まとめかたの個人的おすすめは、イメージ図です。これは、視覚的共有のほうが共通認識を持ちやすい。と実体験で感じているからです。(言葉や文字だと、各個人の頭で各々の解釈が生まれる恐れがあるため)
では、次回以降も、フェーズを進めて、投稿していきます。
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